引っ込み思案だった少女は「楽しい」を原動力に様々な役を演じる役者へ。女優、中村いさの秘密とは?【亜劇の会いたい人 6人目】

「亜劇の会いたい人」6人目は中村いささん。 旗揚げ公演「この、素晴らしき世界にて」に出演して頂き、盲目で病弱な難しい役どころを演じていただきました。そんな中村いささんとは一体どういう女優なのでしょうか。

中村いさ(なかむら いさ) 
1985年生まれ
 演劇ユニットアムアネ(AM-ANE)所属 


ー役者を目指したきっかけはなんですか? 

子供の頃は全然表に出るのが得意では無かったです。カメラを向けられると隠れるような子でした。 中学校のときに友達に誘われて小劇場の芝居を観に行ったんですが、とにかく熱気がすごかったんです。なんだこの世界は!と。

それから演劇部のある高校に入りました。けど、その時は三年間やって終わるつもりだったんです。だけど後輩が演劇が楽しくないと言っているのを聞いて、ならば楽しいことやろうと思い演劇団体を立ち上げました。今は自然消滅したんですが、その団体は10年続きましたね。

卒業後、看護師に就職していたのですが役者を辞めた時期がありました。そのときに今後役者活動をどうしようかと思ったときに、フェイスブックですずきつかささんのコメディワークショップというのを知り、参加してみたところとても楽しかったので、毎回名古屋から通っていました。名古屋から東京に通っていることが、熱意があるととってもらい、すずきつかささんに東京に呼んで頂きました。

それから役者を続けています。

「楽しい」という気持ちが続いて今があります。動機はただ一つだけですね。 


ー今の活動について教えてください 

今は演劇ユニットアムアネ(AM-ANE)という3人の劇団に所属しています。

主催が元芸人の大阪出身の人、名古屋から出てきた私と、北海道出身のダンサーであつまっている劇団です笑。 主催が本を書いてきて、みんなでそれを形にしています。

毎日勉強のような日々で、今で三年目ですね。みんなで支え合いながらやっているので東京に兄弟ができたような感覚でやっているようです。 


ー役者としての一つの目標はなんですか? 

小劇場のお芝居が好きでたまらないけど、見たことがない人には敷居が高い。だから自分がとっかかりになってでもいいので、小劇場に足を運ぶきっかけになってほしいですね。

役者として憧れるのは下北ですね、それもスズナリに立ってみたいというのはあります。 

ー役作りの方法を教えてください

台本を読んでそのキャラクターのバックボーンを作りたいです。

そのバックボーンになりそうな「キャラクター性のあるセリフや行動」を拾ってきて、どういう生い立ちでこういう人間になったのだろうか、などを膨らませます。

私は憑依できるタイプではないので、自分の中の引き出しからどうにか探してくきますね。 

あまり突飛な経験をしていないので、どうしても無いときはよその作品から持ってきます。 


ーこれまで役者をしてきて衝撃だったことはありますか? 

役者としてというか、ワークショップ通っている人は役者になりたい人だと思っていたんですが、中には一般の人がいて。なんでその教室に通っているのかというと、演技経験を自分の生活の一つに取り入れたいという人がいて芝居というのは人生に活用できるんだと知りました。 

それでますます芝居が好きになりましたね! 

例えばサラリーマンがプレゼン前の度胸付にきていたりとか。そういう人たちの意欲に押されて自分も頑張ろうと思えました。 


ー初舞台のときの思い出を教えてください 

高校一年生のときですね。

最初は役者志望だったんですけど、学内オーディションに落ちて照明になりました。

けど、その後に枠が一つ空いて笑 ちょい役だけど出れたんです。しかも高校演劇の大会に出れました。そこそこ広いホールでやったので真っ白になりましたが、なにか気持ちが良かった。

その時、奇抜な演出をしたがる先輩で、客席から物語を初めたり。そんなのもふくめて全部初めてで楽しかったですね。 


ー好きな劇場とそれの思い出を教えてください

秋葉原に「ACT&B」という無くなってしまった劇場がありました。

そこは東京に来て初めて立った劇場です。演劇というかコントのようなものでしたが、その時はまだ名古屋に住んでいて、南千住の汚いドミトリーに泊まって稽古をしていました。ビラ配りとかもしたりして。楽屋が無いんですよ笑。だからビルの上にある会社のスペースを貸してもらって楽屋代わりにしていました。そういうのも楽しかったですね。

劇場が閉まるときにサヨナラ会をしたんですが、泣いてしまって。思い出深いです。 


ー劇場入りしてからどうやってモチベーションや集中力を保ってますか?

自分のスペースを確保することですかね楽屋とかに。自分の居場所が欲しくなるんです。ここなら自分は無になれるというところ、場所があれば集中できます。 

あとは劇場の客入れ直前に客席の椅子を見ると今日の客の入りがわかるので、それで客席に念を込めてから本番に挑んでいます。ここ一年は自分の芝居や作品のパワーを届けることを考えています。

なので、劇場にそいういうパワーや念を飛ばすようにしています。本番前に落ちやすい方なので。 


ー影響を受けたものはありますか? 

エンターテイメントに足を突っ込もうと思ったのは、小さい頃テレビっ子でバラエティが盛んな時期で、そればかりみていたからですね。

学校で嫌なことがあった時期が重なっていたので、バラエティばかり観ていました。それに救われてきたので、芸人になりたいわけではないけど、日々の疲れやストレスの救いになれたらなというのが原点だと思います。

コメディをやってみたいなというのもそういうところからだと思います。 

ー 人に言ってない、意外な秘密はありますか 

外見でお母さんの役をもらうことが多くて。しっかりしてそうに見られるけど実は家事全般が苦手です 。

あと私服のセンスが壊滅的にダサくて、なんとかしようと思って通信でカラーコディネーターの資格をとろうと画策しています笑。 


ー今後やりたい仕事、役柄はありますか? 

悪役をしてみたいです。ゴリッゴリに嫌な役。お客全員に嫌われるような。笑 昔一度やったことがあるんですけど、なにかすごくストンときたんです。 

あとは妖精さんになりたい。人ならざるものに憧れがあるのかも笑。 


ー他の役者には絶対に負けない、自分だけの「強み」はありますか? 

私より年上の方でお芝居ができる人はいるのはわかっている上で、同年代で一番老けれる自身があります笑。

おばちゃんとか50代とかの役が多くて、30代の人と芝居をしていても同じに見えないとよく言われるので、きっとそこが強みです笑。 

ー知り合いの役者でおすすめの人はしますか? 

依乃王里さん。共演を何度かさせて頂いているんですけど、本当に楽しそうに演技をする人で。 

いつも「お芝居楽しいよね」と言っている人なんです。お芝居の話をちゃんとしている人。そういうのがにじみ出るお芝居をするので好きです。

あと声が渋い笑。 


ーおすすめの本を教えてください 

恩田陸の「Q&A」。なんとなく読んだんですけど、文章が全部会話で。ショッピングモールを舞台にした事件の真相へと向かう話ですけど、全部会話形式で、台本みたいです。とにかく展開が気になって途中でやめられなかったです。 


バラエティ的な役から悪人まで演じる中村いささん。

今後の活躍が楽しみですね。

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劇団亜劇公式

「亜種」である「演劇」、それが「亜劇」。 僕が演劇を始めたのは30歳の時です。それまでずっとコマーシャルの世界で生きてきました。 言ってしまえばアウェーからの参入。 外からの人間だからこそ、演劇を全く違う視点から作れるのではないか? そう思い演劇界にも参入しました。 正当な演劇とは一味違う、「亜種」の演劇をお楽しみください。 代表 石田徹弥

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