電気屋のテレビに張り付いて映画にのめり込んだ少年は30歳から役者を目指した…役者、小田貴之の秘密とは?【亜劇の会いたい人 5人目】


劇団亜劇旗揚げ公演「この、素晴らしき世界にて」第3回公演「嘘王」に出演して頂き、その静かな迫力と湧き出すエネルギーを使いこなす演技を魅せてくれました。

そんな小田貴之さんとは一体どういう役者なのでしょうか。

小田貴之
1978年2月28日生まれ。静岡県出身。
現在フリーランス。


役者を目指したきっかけを教えてください。 

漠然としてますけど、バック・トゥー・ザ・フューチャーですかね。

小学生になる前くらいに、電気屋の前のテレビでやっていて食いついたのを覚えています。 親も結構長い時間親が放っておいてくれて、そこから映画が好きになりました。そのあと幼少期に観ていたのはジャッキー・チェン。BTTFから期間が空いて、ジャッキー・チェンを経て、ホームアローンとかを観に行って。小さい頃からとにかく映画が好きでしたね。 

演技について知ったのは30歳でした。それまでは、高校生の時になんとなく映画の延長線上の世界を覗こうと思って、プロダクションに入ってはいましたが、その時はなんとなくで。 

けど、30歳の時に知り合った先輩がきっかけで、演技にのめり込みました。 その先輩はWSをやってくれていて。それまで他でいろいろ教わってはいたけど、どれだけ通っても何を言っているかわからなかったんです。 その先輩はほとんど何も言わないなくて。自分で考えさせてくれたんです。もちろん質問すれば答えてくれました。それから演技にのめり込んでいきましたね。



役作りの方法を教えてください。 

まず何も考えずに台本を読みます。そこで感じたものを主軸として細かい設定を決めて。 それで台本上に無いことを細かく決めて、その上でその人物の形が見えてきます。感覚的なところが強いかなと。見えないときは、全然違ったものを取り入れてみます。全く真逆の方向から攻めてみてそこで見えたものを積み重ねてみます。


今までの役作りで一番大変だった時 を教えてください。

「嘘王」でしたね、それは(笑)。

どうしてもリアルからかけ離れた役をやれなくて。形で見せるということが。言われていることはわかっているけど、嘘を付きたくない。事実がある上での嘘を重ねられなかった。どこまでもリアルな人間でいたかったんで、大変でした。

※劇団亜劇第3回公演「嘘王」では「バカなヤクザだけど実は…」という難しい役どころに挑んで頂きました。

それに対してどうやって役作りをしましたか?

最初は本当に怖いヤクザで行こうと思ったんです。リアルな方向で。けど、その方向ではないとわかったので、いろんなものを想像してみました。けど、たどり着かなかった。僕のなかに無いものばかりだったので。 

友人で共演者の乃芙斗くん(「嘘王」でも共演 上記写真右端)色々方向性を見せてもらった。そこから本番の前日ですが、自分なりにそれをやっていろんなものを沸かせないとだめだと思って。沸かせて沸かせて、「その場で出てきたもの」を出しました。 結果、辛くは無かったです。辛いって感情は無かった。どちらかというと楽しかった。本番も楽しかったです。「まだこんなにいろんなモノでててくるんだ」って。結果、追い込まれたのがよかった。 

後日WSにいったんですけど、久しぶりにめちゃくちゃ褒めらました。 「なんでお前そんなに自由なんだ」って。あれからすごく自分が落ち着いています。 振り返ると楽しかったですね。


好きな劇場と思い出を教えてください。

SPACE雑遊ですね。亜劇さんで出演した時(旗揚げ公演「この、素晴らしき世界にて」はSPACE雑遊にて上演)は二回目でした。初めて立った時は舞台3〜4回目くらいの時。その時はあんなにきれいじゃなかった。楽屋も狭かったし。僕、多分あそこ相性がいいんだと思います。お客さんも結構来てくれるし。色々、出しやすい。感覚が近いんだと思います。


劇場入りしてのモチベーション維持の方法はなんですか? 

何も考えないですね。余計なことを考えない。ある意味、いつもどおり。下手したらいつもよりも何も考えてないかもしれないです。


影響を受けたものや人物を教えてください。 

人でいうと、会った人みんなですね。僕と関わった人みんなが、僕にとって影響を与えてくれている。 いろんな人の癖や言いと思ったものはキープする癖があるんで。笑


今後やりたい仕事、役柄etcはありますか?

映画はやりたいですね。あと舞台もずっとやりたい。役柄はそんなに執着していないです。与えられた役をどこまで自分らしくできるのかなって考えています。せっかく役を頂いたなら、僕にしかできないと思いたいので。


他の役者に絶対に負けない、自分だけの「強み」はありますか?

なんでも受け入れられるところですかね。自分の考えと全く違う演出家さんでも、その人が言ったことを一度自分に入れて、自分なりの答えを見てもらいたいです。


知り合いの役者でおすすめの人と理由を教えてください。 

杉山雅紀さん。自由なんですよね。形にはめない、だけどそこにちゃんと生きている。無駄なことをしない。そういう演技ができる方だから。


おすすめの本を教えて下さい。

「ミレニアム」シリーズ。作者がなくなって別の人が書いているんですけど、同じようにみえる。 スピード感がすごい。それを読むまではジェフリー・ディーヴァーを読んでいたけど、ミレニアム読んだら戻れなくなりました。それくらいテンポ間、スピード感が凄い。読んでいるといろんなものが鮮明にみえるんです。

今後の活動の告知はありますか?

劇団亜劇第4回公演「惨憺姫」に後田靖弘 役で出演予定。

またしても普段やらない役に悪戦苦闘して頂いています。

是非、劇場にて!


小田貴之さんは飲みに行っても演技の話しかしないくらい演技バカ、表現バカなアツい役者さん。

そんな小田さんの今後が楽しみです!

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亜劇

演劇ユニット「亜劇」です。 劇団 亜劇とは 我々はいうなれば亜種。 映像作家である石田徹弥とCMプロデューサーの浅田義啓による演劇ユニット。 映像業界で培った経験を元に、一味違う演劇を作り上げる。 「亜種」である「演劇」、それが「亜劇」。 第一回公演 「この、素晴らしき世界にて」 (原作: マクシム・ゴーリキイ「どん底」) @SPACE 雑遊

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