役者とキャスティングを両立。マルチプレイヤー内田悠一の秘密とは? 【亜劇の会いたい人 3人目】

「亜劇の会いたい人」3人目は内田悠一さん。

亜劇とは旗揚げ公演からキャスティングディレクターとして関わり、次回作「嘘王」では出演も決定しているマルチに活動する役者さんです。


内田悠一(うちだ ゆういち)
1990年10月4日生まれ。熊本県出身。現在フリー。
多言語を扱え、海外との仕事も多く行っている。


ー役者を目指したきっかけを教えてください

子供の頃、父親が主演した「アルジャーノンに花束を」を観たのがきっかけです。

父親がアマチュアで演劇をやっていたんです。 その後にも、同じように子どもたちがやっている演劇を観て、やりたいなと言ったら翌年くらいに出演させてもらいました。そこからずっとです。

(演技をすることで)学校以外に友達ができるという感覚と、初めて舞台に立ったときの感覚が忘れられないです。世界が変わりました。

初めて舞台に立った時は、千二百くらいのキャパでやったんですが、その時のアドレナリンの感覚が忘れられないです。 不思議と緊張はしなくて、楽しいという感覚だけでした。 


ーキャスティングを始めたきっかけを教えてください。

ある仕事に役者で呼んでもらったときに、「他にもだれか役者いませんか?」と相談を受けたので、友人を呼んだのがきっかけです。それから何度もキャスティングとして声がかかり、キャスティングの仕事が増えだし、年間の収入がある程度を超えたので、正式にキャスティングを名乗り始めました。 

元々昔から、友達にオーディション情報などをシェアしたりして、キャスティングに近いことをやるのが好きだったので、今はその延長線上だと思ってます。  


ーキャスティング目線から役者という職業に感じることはありますか? 

まずちゃんとしたプロフィールを用意することが大事だと思います。

よく海外の演技の話を日本の役者さんはしますが、海外の役者さんは必ず自分でプロフィールを持っていて、リールも持っている。向こうの人は自分でちゃんと自分の武器を用意しているんです。

事務所に頼らない、自分で売り込むという意識が大事だと。

これから更に役者は仕事として厳しくなると思うので、少しでも武器を用意しておいたほうがいいと思います。自分を売り込むというスキルをですね。  


ー役作りの方法を教えて下さい。

ほとんどの人と一緒だとは思いますけど、まず脚本を読み解釈し、脚本全体を理解し、キャラクターを理解し、キャラクターの核の部分を探します。子供時代や「なぜその人生になったのか?」をまず探しに行くんです。 

もし見つからないようなキャラクターのときは、浅いところから探します。だいたい必ず3つは人間のパーソナリティを表すものがあるので。「真面目で、ストイック、ただし人当たりが悪い」とか。 人間の特徴を3つ上げれば、知り合いにそういう人は必ずいます。そうして似た知り合いを観察して、深掘りしていく。 

あとはプラスアルファで要素を入れ込みます。例えばヤクザなら「刃物」という感覚を入れたり、動物的だったら「蛇」を入れたり、人懐っこい人なら「子犬」を入れたり。

動物や物質から得るものを取り入れていきます。 


ー好きな劇場と思い出を教えてください。 

渋谷のシアターコクーンですね。コクーンで演じたときに得た感覚がすごい好きなんです。その時の役が、自分が愛する人と空を見上げるという役でした。その時の感覚と劇場の感覚が自分の中で好きで、いまだに心に残っています。 


ー劇場入りしてからどうやってモチベーションや集中力を保っていますか? 

モチベーションはずっと保てられているので、体のケアに気を使っていますね。特に僕はホコリアレルギーで、喉を壊しやすいので気をつけています。  


ー影響を受けたものや人物を教えてください。 

やはりまず出てくるのは父親ですね。それから、森新太郎さん。若いときに育てて頂いたので。 

それと白井晃さん。感謝してもしきれない恩義のある方です。


ー今後やりたい仕事、役柄etcはありますか? 

やりたい作品は2つあります。「アルジャーノンに花束を」のチャーリーと、「悪魔と神」のゲッツですね。

チャーリーは子供の頃からの思い出があるからですが、ゲッツはまず「悪魔と神」の戯曲がとても面白く、ゲッツのキャラクターがとにかく魅力的です。彼は第一幕では非常に残虐なのに、第二幕で急に聖人君子になる。しかし結果的にその変化が原因でさらに人を殺してしまうという役なんです。

とにかく揺れ動きが大きいキャラクターだから惹かれます。

僕は基本的に孤独な役が好きなんです。笑 

それから、海外の作品、もしくは日本と合作の作品の出演も狙っています。


ー他の役者には絶対に負けない、自分だけの「強み」を教えてください。

陰鬱な演技だったら負けないですね。自分自身がすこぶる陰鬱だから。笑 


ー知り合いの役者でおすすめの人と理由を教えてください。 

西山聖了さんですね。単純に芝居がいいというシンプルな理由です。


ー今後の活動の告知はありますか? 

劇団亜劇第三回公演「嘘王」

 9月12日〜16日 新宿シアターブラッツにて上演予定。

詳細はこちら


内田悠一さん、ありがとうございました!

内田悠一さんへのお仕事依頼等はshidouyuichi@gmail.comへ。

亜劇

演劇ユニット「亜劇」です。 劇団 亜劇とは 我々はいうなれば亜種。 映像作家である石田徹弥とCMプロデューサーの浅田義啓による演劇ユニット。 映像業界で培った経験を元に、一味違う演劇を作り上げる。 「亜種」である「演劇」、それが「亜劇」。 第一回公演 「この、素晴らしき世界にて」 (原作: マクシム・ゴーリキイ「どん底」) @SPACE 雑遊

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