極度の恥ずかしがり屋から一転、役者へ。広島生まれの俳優、柳田幸則の秘密とは…?【亜劇の会いたい人 1人目】

「亜劇が会いたい人」第一回ゲストは柳田幸則さん。

 亜劇演出家の石田とは専門学校の同期で、一時は同じ寮に住み部屋が隣同士だったことも。 

その縁もあり、劇団亜劇旗揚げ公演「この、素晴らしき世界にて」にも出演して頂きました。



【プロフィール】
柳田幸則(やなだ ゆきのり)
1986年2月14日生まれ。 広島県出身。劇団「東京オレンジ」所属。芸能プロダクション「ADS」所属。


―役者を目指したきっかけを教えてください。

小さい頃は父親と一緒に映画館へ行っては、アクション映画ばかり観てました。 それが始まりで映画が好きになって、将来は映画の仕事に着きたいなと漠然と思っていましたね。

それで、高校の体育祭の時に応援団長をしたんですよ。それまでは全く表に出るタイプでは無くて、人前に立つと汗が止まらないくらい恥ずかしがり屋でした。クラスの出し物とか、そういうもが苦痛で仕方がなかったんです。なのに、何故か団長をやった(笑)。

中学のころにも、体育祭でラジオ体操の見本に勝手に選ばれり、卒業式の目録も頼まれてやったりしました。 その時は嫌だと思ったけど、みんなの代表となったのが嬉しかった。

そうしたら段々と、人前に立つのが楽しくなって。 高校に入学すると、応援団をしていた先輩がかっこよくて、ずっと憧れていて。「前に出てみよう」と。 それ以来、表現の楽しさがわかった。

本当は映画の制作側でもいいかなと思っていたんですけど、応援団長をやった衝撃が強すぎて。 それがきっかけだと思います。


ー役作りの方法を教えて頂けますか? 

まずは、その役がどういう部分が自分に一番近いのかを見つけていく、ですかね。 自分のこういうところがこの役に似ているなとか。「基本は自分」だと思います。

「役がこういう感情を持っている。自分の実体験だと何が近いのか?」を掘り下げる。

例えば「子供を育てる役」だとしたら、植物を育ててみる。すると、ちょっと目を離すとすぐ枯れてしまうというのがわかりました。 

遠いように見えて、かならず共通する部分があるのでそれを見つけて深掘りしていく。 

無理をしない事が大事だと思います。どれだけ自分に近い所で作るのか。自分の引き出しから。  

絶対こうしなきゃいけないってことはないと思っています。自分に合った方法が必ずある、それを見つけるのが役作りの一つだと思います。後は、相手が出してくるものをどれだけ受け入れられるか。芝居は独りでするものじゃないので。 

自分の役だけを作って、相手の反応を取らないのは良くないと思います。

ーこれまで役者をしてきて衝撃だったことを教えてください。

UPS(演技スクール)のワークショップの時、レペテーション(演技法)をやったんですが、相手の男性がどうしても合わず、どうもイライラしてしまいました。

レペテーションとは心を裸にしないといけないのに、相手が全然開こうとしなくて。  


そしてつい、蹴ってしまった。


その当時、授業では男同士なら殴り合ってもいいよってなってはいたんですが、蹴った後に号泣してしまって。人を蹴って傷つけてしまったという事にショックを受けて泣いてしまったんです。その後は抱きしめあって、仲も深まったんで良かったです。 

ちなみにその時、蹴られた相手は蹴られても特に反応はありませんでした(笑)


ー好きな劇場とそれの思い出はありますか? 

東京芸術劇場ですかね。改装される前の小ホール。 そこが初舞台だったんですよ。

UPS関連のプロデュース公演で、1シーンしかなかったけど、その1シーンに全てを捧げた。 だから思い出があります。 

また立ちたいと思います。綺麗だし、何と言ってもシャワーがあるし(笑)


ー劇場入りしてからどうやってモチベーションや集中力を保ってますか? 

うーん……特に変わったことはしないですね。稽古の延長線だと思ってます。本番は本番。 

あえていうなら、よく開場する直前まで舞台上にいますね。それは単純に誰もいなくなった舞台上に一人でいるのが好きなんで。 それが自分の集中の秘訣だと思います。何故かしたくなるんで、やれるときは必ずやるようにしています。 

後は飲みに行く(笑) 


この日もインタビュー後に飲みへ。


ー影響を受けたものはありますか?

やはり映画ですね。あえて選ぶなら、「異人たちとの夏」。舞台も見てます。

シアタークリエまで観に行きました。 内容もそうだし、一番泣いた映画だからですかね。10代後半に観たんですけど。 

 あとは周りの人達。役者仲間だったり、友達だったり。それが一番大きいですね。 一番仲の良い役者仲間がいい仕事を貰ったとかを聞くと、良い意味で刺激になります。 

今この場(インタビュー)も影響だと思う。周りの人達が自分に大きな影響を与えてくれている。それが一番近いし、直に自分に影響するからですね。

ー 人に言っていない、意外な秘密を教えてください。

 実は読書好きです。月に2〜3冊読みますね。あと美術館も大好き。 最近読んだ本は森博嗣の「暗闇・キッス・それだけで」。森博嗣 さんは文章がとても綺麗で好きです。時代物が特に良いです。

 最近行った(2018年3月)美術館はギャラリーですけど、「未来世界遺産展」「モードルイス展」「廃墟展」「レアンドロ・エルリッヒ」ですかね。

インタビュー後におすすめの本を教えてくれました!


ー今後やりたい仕事、役柄etcを教えてください。 

映画に出たいですね。 

役柄は、一度ワークショップでやったことがあるんですが、知的障害者の役がやりたいです。 

「二十日鼠と人間」の映画でジョン・マルコヴィッチが演じたレニーの役をワークショップでやったんですが、これまでで一番手応えを感じました。 その役が含んでいる何かと、自分が持っている何かが合致したのを感じて。そういう部分が自分にもあるのかもしれないって。 

レニーという役が持つ、幼児性にどこか惹かれたのかもしれないです。 その役をやってから二週間ぐらい、役が抜けなくて。後にも先にもそんな事は無かったです。 仕草をよく見て、自分に取り入れました。事細かく。それが大きいのかもしれないです。

ー他の役者には絶対に負けない、自分だけの「強み」はありますか? 

うーん、なんだろう(笑)。 どんな相手と演技をしても、相手の演技に対して上乗せして演技を返し、相乗効果を生み出せるようにはしています。 


ー知り合いの役者でおすすめの人はいますか? 

土屋雄(つちやいさむ)さんですね。 一度共演したことがあるんですが、単純に芝居を見ていて面白い。 その場の空気で芝居をして、リアルな反応を事細かに取る。つい目がいってしまいます。 今、海賊のように飲む会という劇団にいらっしゃいます。


ー今後の活動の告知はありますか?

映画「ずぶぬれて犬ころ」

本田孝義 監督 津川 宏太 役 

今年中に都内、岡山で先行ロードショー 順次全国ロードショー予定です!



柳田幸則さん、ありがとうございました!柳田さんへのお仕事以来等はこちらまで!


亜劇

演劇ユニット「亜劇」です。 劇団 亜劇とは 我々はいうなれば亜種。 映像作家である石田徹弥とCMプロデューサーの浅田義啓による演劇ユニット。 映像業界で培った経験を元に、一味違う演劇を作り上げる。 「亜種」である「演劇」、それが「亜劇」。 第一回公演 「この、素晴らしき世界にて」 (原作: マクシム・ゴーリキイ「どん底」) @SPACE 雑遊

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